鍼鍼・灸・漢方薬を中心とした東洋医学は、仏教の伝来とともに我国に導入されたといわれています。当時は人間の治療はもとより、馬や牛の治療が中心でした。ペットに対しては、本場中国や日本よりも欧米の方が盛んで、１９７０年代頃より行われていますが、我国では最近になってようやく認知されはじめたばかりです。東洋医学には病気に対する考え方や治療方法に独特な考え方がありますが、その要点だけを紹介させていただきます。
東洋医学では、体内に『気』・『血』・『水』と呼ばれる物質が『経路』と呼ばれるルートに沿って体内を網の目のように循行していると考えられています。そして、経路上には『つぼ』(経穴）と呼ばれる『気』が集中するポイントがあります。この経路内を流れる『気』・『血』・『水』のめぐりが滞った状態を病気と考えています。病気の発生を、正気が邪気に負けたことによると捉えています。ゆえに、正気を充実させ、邪気に負けないようにすることを非常に重視しているのです。正気とは、人体の機能活動（臓腑・経路・気血水など）、自然治癒力などの生命力すべてを指し、略称を"正"といいます。邪気とは、生命力を阻害して、病気を引き起こす原因であり、"邪"と略されます。そこで、人間の手で刺激したり、ヨモギの葉でできたモグサに火をつけて燃焼させて、温熱によってツボを刺激する灸を施すことによって、経路内の『気』・『血』・『水』のめぐり改善し、動物の体を健康な状態にコントロールするのが経路とツボのマッサージです。基本の経路は全身に１４経あります。

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妊娠中・通院中・かみ癖等のある子はお断り致します。
基本的にワンちゃんのみとさせて頂きます。